再婚家庭に特化した相談窓口の取材

9月20日~21日の2日間、TBS「報道特集」様が取材にこられました。

image1NPO法人M-STEP新川理事長がここほっとの活動につなげてくれました。本当に感謝です。

私のケースですが、実子がまだ小さい赤ちゃんだったこともあってシングルマザーの時は、精神的にとても孤独でした。離婚後、実家に戻らずに子どもと2人きりアパートで生活していたので、母親である私が体調を崩すと完全に生活できない状態です。子育ての余裕も経済的にも本当に毎日ギリギリでした。

ママ友や近所のご夫婦に助けられてはいたものの、子どもを寝かしつけたあとの不安と寂しさが一番辛かったのを覚えています。

そんな矢先に今のパートナーと出会いました。心が弱っていた私にとっては、夢と希望が一気に膨らみ世界が広がりました。

「好きな人とずっと一緒にいられることは幸せ」

「好きな人の子どもだからきっと我が子と同じように接することができる」

「我が子に寂しい思いをさせてきたけれど、やっと子育てに専念できる!」

と自信満々で理想の家族を想像して再婚を決意するわけです。新川理事長の言葉をお借りすると【根拠のない自信】が芽生えます。

<今以上に辛いことはない。幸せな家族がほしい。>パパがいて、ママがいて、子どもが笑っている、そんな映像しか頭に浮かびません。周囲の人は何とでも言えます。周囲の人に反対されて再婚を諦めたところで、その反対した周りが経済的に助けてくれるわけでも、自分が体調を崩した時に子供をあずかってくれるわけでもありません。

「絶対大変だよー」と言われても何が大変なのか分かりませんでした。好きな人が助けてくれるのであれば、それ以上の幸せはないと思い込んでいたからです。いろんな過程を乗り越えて再婚をするのですが、そこからまたさらに現実とぶつかります。問題は、そこの理解。

<自分で決めた道なんだから幸せなはずでしょう?

普通の子育てでも悩むのだからみんな同じ。自分で解決しなさいよ>

と言われてしまえば、再婚後の悩みは、誰にも、何っにも言えなくなってしまうのです。そうなると子育てする大人の笑顔と気力がなくなり、ストレスに追い込まれ、結果、子供が被害者になってしまうわけです。

私は、一番ゆっくりできるはずの自分の家が一番苦痛な場所になっていました。居場所がありませんでした。台所を自分のテリトリーにして誰も入ってきてほしくなくて、いつも台所で一人泣きながら<なんで再婚したんだっけ?>と考えてました。

保健センターや、市役所、サンエール等、行政の窓口に相談しに行きましたが、畑違いの場所に話せば話すほど、だんだん「あれ?私の悩みって何だっけ?」と分からなくなっていました。自分の悩みがステップファミリーだからこその悩みであることに気付かなかったからです。

自分も一般家庭と同じだと思い込んでいて「私って駄目な母親だ」「パートナーとうまくいかないのは性格が合わないからだ」など自分を責めるほかありませんでした。

具体的に再婚で何が辛かったのかは長くなるので割愛しますが、一言で表現するとしたら、まわりが思う「血の繋がらない子どもを育てる大変さ」ではなく、子供が理由で好きな人が敵になることの絶望感。

人の恋愛や家庭の問題について、第3者は入れないため話す方も聴く方も難しい。だから当事者が公言できずに問題が社会に浮上しないのが再婚家庭の問題です。

今こんなに子供への虐待が注目され、ひとり親家庭が増加する時代に、特化した相談窓口がないのは問題なのではないかという番組になるそうです。

image1うまく話せたか考えたら心配で心配でたまりませんが、自分も家族と向き合ういい機会になったと思います。貴重な体験をさせていただきました。私なんかが取材の対象になってよかったのか不安もありますが、少しでも再婚家庭と一般家庭は、全く違うものなのだという理解をしていただけたら嬉しいです。

本当にありがとうございました。

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